the brown bunny

バッファロー'66のヴィンセント・ギャロの2本目の長編。
バイクレーサーのバドが最初に出会うのは「ヴァイオレット」と言う名の女性。一緒にカリフォルニアに来てくれと言い、彼女の家に荷物を取りに行かせてそのまま1人車のエンジンをかけて出発する。
ええー。
この時点でカンヌではものすごいブーイングだったそうだ。そらそーだ。
その後もオーバードーズで死んだ過去の恋人デイジーの陰を追って、花の名前の女性に何かを求めているのか罪滅ぼしなのか出会いと別れを繰り返す。途中デイジーの実家に寄り母親と話す。母親はぼけているのか、あまり思い出せない。「あなた誰?」とも言い出す。だがまてよ・・コレは本当にデイジーとやらの母親なのか? そもそもデイジーなんているのか? とわけがわからなくなってくる。
ちなみにこの時点ではデイジーが死んでいるのは明かされていない。で、この実家にいるデイジーが飼っていたウサギが茶色で「the brown bunny」である。母親は「あの子が小さい頃から飼っていたのよ」と言うがその後バドがペットショップに行きウサギの寿命を聞くと5-6年らしい。ますますなにがどうなっているのかわからなくなる。
その後デイジーとの回想シーン。ここでやっと観客にデイジーはもう死んでいることが明かされる。そうなると、もう前に出会った女性達も本当にいたのか、バドの想像なのかわからなくなる。本編ではこの後車で走るバドの横顔がストップモーションになって終わるが、脚本では次のレースで壁に突っ込んで終わることになってるらしい。

途中の砂漠のバイクのシーンといい、レースシーンといい、君バイク乗りたかっただけじゃあないのか!! とちょっと思った。