立ち飲みとわたくし

一人で知らない飲食店にはいるのが案外平気な方なのです。一人焼肉もいけるぜ。でも立ち飲みだけはなんかちょっと抵抗があるのです。特にサラリーマン中心の場所。なんというか、まだはやいというか、小僧(俺も世間的にはおっさんだが)が働く(俺も働いてるが)おっちゃんたちの聖地にはいっちゃいけないのではないかとか思ってしまうのです。

しかしこれではいかんと思い、先日わが町の駅前にある立ち飲み屋にふらっといってまいりました。
まずはふらっと店の前を通り過ぎてみる。平日夜だというのにみごと満員。20名ほどのナイスミドル達がひしめき合ってる。背広率9割。作業服率1割。みごとに地味な色合いの店内。ふと自分の服装を見るとグリーンのパーカーとジーンズとサンダル。そして超てぶら。なんか非常になじめない感じの服装だ。働いたから飲むんだぜっ的な香りがしない。なんかバックでも持ってくればよかった・・。

とりあえず空くまで近くのブックオフで時間を潰す。そして再び店へ突撃。今度は店の前のテーブルにちょっと隙間があったのでそこへ立ってみる。すっと店員の女の子が来て飲み物を聞いてきたので「生」と言う。ついでに焼きとんを三本とキャベツを頼む。ふと周りを見るとホッピー率が高い。そうか・・ホッピーが正解だったか・・。ほどなく生とキャベツがきたのでポリポリグビグビやりつつ店内を見渡す。どうやらここは店内一人客、外グループみたいな感じなので、店内から見れる位置のテレビなんかながめつつ一人の人たちは飲んでいる。俺の位置からはテレビの背中しか見えない。しょうがないのでなんとなく携帯を眺める俺。これだから現代っ子(世間的にはおっさんです)は・・・・。

ビールを飲み干したのでレモンサワーを頼む。あ、そういやホッピーだった!!と気づいたのはレモンサワーに口をつけたあと。2ミステイクだ。もうミスれないのでレモンサワーと焼きとんをムサムサ食べレモンサワーをクピクピ飲み、さっと会計して逃げるように店を出る俺。負けだ・・・もう完璧に敗北。60分一本勝負なのに開始5分でわけわかんなくなって足きめにいっちゃう新人レスラーみたいだったよ俺。