ジェントルマン


COLOR-SKOPAR 35mm/400presto

写真とまったく関係ない話なのです

アメリカ人は後ろの人の為にドアを開けて待っててくれる」
こんなことを聞いたのはいつぐらいだろうか。キザったらしくてんなことやれねぇよ!!みたいに思うぐらいの時代で、映画の中でアゴの割れた俳優がやってるのぐらいしか見たことがない頃だったと思う。

で、実際その後アメリカに旅行に行ったのです。前の人に続いて店に入ろうとする俺。するとその前のジェントルっぽくないおっちゃんがスッっとドアを開けてくれて「はいりなよ!!パチっ(ウインク)」みたいな仕草をするではないか。ウインクは多分イメージです。
そんなことをされたことがない俺はおどおどしつつ「タンキュータンキュー」なんて言いつつ入ったのですが、「この親父・・もしや俺をどうにかしようと・・・」とか思っていたのも事実。なんせその道の先進国。くそぅアタイをなめないでよ!!

しかしその後もドアを開けてくれたり、エレベーターで「何階だい?」みたいに言ってくれたりする人が後を立たない。これは「アメリカ人総ゲイ、俺モテモテ」みたいなことじゃないぞと遅まきながらに気づきました。ははぁこれは小さい親切というかマナーなのだと。

で、我が日本。エレベーターで「何階ですか?」はなんとなく定着してきている風ですが、ドアの方はまだまだ。確かに開けられる方はどんな顔して通っていいのか難しい。
「ウムすまないね」みたいな風でもなし、「やぁありがとう」みたいにスマートでもない。大体が「あ、す、すいません」とか言いながら半笑いでドアを通り抜けるしかない感じになる。

ちなみにドアを開ける奴は俺も実践しております。これ実際やればわかるんですけど、開けて通ってくれると自分も軽く気分が良いんですよね。逆に開けたのに両開きのドアの逆側を自分で開いて入ったりすると、ち、チクショーと下唇を噛みながら中に入らなくてはいけない。開けられたら素直に入りやがれ!!などとも思ってしまう。女性や子供連れの方は結構素直に入ってくれるんですが、男性はまず入ってくれないです。たぶんアレですね、俺がアメリカで思ったように「こいつ・・・俺をどうにかしようと・・」みたいに思われるんでしょうね。くそぅアタイをなめないでよ!!

ちなみに今日コンビニで実践しました。相手は中から出てくる2組の母子連れ。母2人、子供4人。総勢6名をジェントルに外側からドアを開けてドウゾーみたいに待つ俺。「ありがとうございます!!」みたいにいいながらピっとして出て行く子供。「ウム」みたいに子供にうなづく俺。「あ、いや、す、すいませんー」と半笑いで出る母親。なぜだか俺も半笑い。どうしても大人は半笑いしか顔が思い浮かばない。

あとドア開けマニアとして困るのは内側にしか開かないドア。なんとなく内側に立ってまでドアを持って待つのはあまりにアレな気がして、ドアをバトンタッチみたいなかんじで受け渡すぐらいになってしまう。あ、でもコレだと男性もバトン受け取りますね。スポーツ感覚で。しかし、開けマニアとしては、なんとかこれをスマートに開ける方法はないんだろうかと模索中です。あとは半笑い対策。どうしたらいいのだろう。