Footballという名の劣等感

北斗を打ってその金でコンポを買って、その足でいそいそといつもの居酒屋に向かいました。途中チッタのあたりを通ったんだけどパブリックビューイングがあるので結構青い人たちがいっぱいいたなぁー。で、居酒屋到着。店主も含めてみんなでオーストラリア戦をTV観戦。「オーダーはハーフタイムまでダメね」とか言ってる店主F。作れよ。で、試合開始。点入るワーワーワー。点入れられるエーエーエー。また入れられるエ゙ーー。で試合終了。きびしいなー。試合内容の細かいことは言わないけれど、なんていうんだろ、日本人は本質的にサッカーに向いてないんじゃないのかなーなんて思っちゃったなー。
日本人てコミュニケーションが得意な方ではないよね。無口が美徳というか、言わないでも分かるだろみたいな。サッカーってあうんの呼吸で成り立ってるようでいて、トップレベルのチームもピッチでかなり身振り手振りでも会話したりしてるんだよね。日本も昔よりは変わってきている気はするんだけど、本質的に苦手な所は変えるのは難しいのかな。
あと、たぶん有機的に状況が変化するスポーツに弱いのかなー。アドリブが苦手というか。例えば野球はこないだのW杯(ではないけど)で優勝したように、日本は世界のトップレベルなわけです。これは野球はアドリブよりも「システマチックな物を上手くこなす」っていうスポーツだからなのかなと思うんだよね。サッカーの場合システムどーのこーの言っても、ほぼアドリブ。しかも個人のアドリブ+団体のアドリブのスポーツ。こりゃ難しい。
野球だとアドリブっぽいようでいて、守備の時ここに球が飛んできてランナーがココにいた場合の動きなどがほぼすべて決まっているんです。アドリブがメインなるのは「投手」対「打者」ぐらいかな。でもコレもあくまで個人対個人のアドリブなのでサッカーよりは複雑ではない気がする。

右バッターボックスに入った打者のアウトコースぎりぎりにピッチャーが投げてきて
「どうする?手だすか?届くかな・・それとも左バッターボックスのあいつにまかすか☆!!」とかはないんですよ。両方にいねーし!!

さて、今後日本がW杯で優勝するためにはどうしたらいいのか?
野球のようにものすごくシステマチックにしてしまうか、コミュニケーションもアドリブも超越するぐらいの技術を身につけるかのどっちかかなー。ジーコがやろうとしている「自主性に任せる」っていうのは、コミュニケーションとアドリブ能力が足りないことを見抜いた上での「短所を補う」方法なんだろうけど、せっかくシステマチックな物を上手くこなす能力に長けた民族なわけだから、その長所を伸ばした方がいいのかなーとも思う。

ヤクルトスワローズに来たホーナーが「この国でやってるのはBaseballじゃなくてヤキュウだ」と吐き捨ててアメリカに帰っていったけど、そのヤキュウが世界一になったわけです。Footballをやろうとするからダメなんで、自分達にあったシュウキュウをみつけばいいんではないかな。

あともう一つ、ブラジルでのジーコはおそらく日本で言えば長島さんぐらいのカリスマなんだよね。もしジーコがブラジルの監督だったりしたら、もう選手や国民の士気上がりまくりみたいな。ただ、惜しいことに日本ではそれほどのカリスマ性はないわけだからちょっともったいないよね。次の人選はそのへんのことをちょっと考えてもいいんではないのかなーとも思うなー。もうこの際サッカーも長島さん監督でいいじゃない。

ま、とりあえず日本代表はまだW杯は終わったわけではないんで、クロアチア戦がんばれー。